給与の前払いシステムは人材確保に役立つ

近年、人手不足に悩む企業などを中心に導入の動きが広がっているのが、給与の前払いシステムです。

前払いといっても、従来から行われていたいわゆる「前借り」とは性質を異にします。ここで言う前払いシステムとは、本来であれば毎月一定の日にしか支払われない給与に対して、随時払いを可能にするというものです。支払うのはそれまでに働いた分、つまり本来の支給日が毎月25日であるところを15日に支払うとすれば、支給額は最大で20日分となります。このシステムは、従業員に特別な便宜を与えるということで一種の福利厚生制度と見ることが可能です。

何かの事情があって急にまとまったお金が必要になった時にこのシステムを利用できるとなれば、生活上の安心感が増し、仕事にも専念できるようになります。また、従業員が消費者金融などを利用して経済的に困窮し、職場を離れなければならなくなるといったリスクを軽減できるため、使用者側にとってもメリットのあるシステムであると言えます。前払いシステムの導入は、それまで日給制であった非正規雇用者を正社員に登用する時にも便利です。

今まで日払いで給与を受け取っていた者が月給制になると生活サイクルが大きく変わるため、人によっては身分変更をためらうケースもあります。しかしこのシステムがあれば激変緩和につながるため、比較的スムーズに身分を移行できます。つまり優秀な人材を確保する際のインセンティブとして活用できるわけです。

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